AI開発
【検証】1か月間、Claude Max20プランを使って分かった現実
「AIに丸投げすれば、動画くらい自動で作れるだろう」——そう思って Claude Code の Max20プランで1か月、動画編集ソフトを自作してみました。結論から言うと、丸投げでは1ミリも進みませんでした。この記事では、実際に手を動かしてつまずいた5つのポイントと、その対策を、そのまま使えるプロンプト付きで公開します。
📑 目次
- AIに動画制作を任せてみた
- 1か月間、すごく使った
- 1か月で作ったソフト
- サムネ用ツール
- WEBマガジン用ツール
- 背景削除ツール
- 情報収集用ツール
- えっ、これ全部、AIが作ったんですか?
- ①人間がボトルネック
- 対策:図解して、全体を握る
- プロンプト
- 【スキル】ファイルを図解して理解する(diagram-file)
- ② 「できました」の罠
- Playwriteでの目視チェック
- プロンプト
- 【プロンプト】UIを直したら、Playwrightで実機を目視チェック
- ③ 説明書が冗長
- 対策:そぎ落とす
- プロンプト
- 【プロンプト】AIへの指示書(スキル・ルール)を太らせない
- ④同じ注意を何度も繰り返す
- 何度も同じ修正をしてしまう
- プロンプト
- 【プロンプト】繰り返す注意を、ルールに変える
- 実演
- ⑤ 入力が、しんどい
- Aqua Voice の費用
- 対策:無料の道具を、探す
- 5つの闘い、おさらい
- 今日のおさらい
- 今日のおさらい
- 今日のおさらい
- 今日のおさらい
- 今日のおさらい
- まず、ひとつ作ってみる
AIに動画制作を任せてみた

オート博士、最近AIで動画制作自動化、みたいなのをよく聞くんですけど、これ実際どうなんですか?
たしかにAIをつかうことで効率化はできます。
ただ、AIがあれば何でもできるというわけではありません。
え、そうなんですか?
これで完全自動化して
YouTubeにバンバン
上げようと思っていたのに
そんなに残念がらないでください。
ちまたには、AIで完全自動化、みたいなものが多く流れていて、実際に自動化をしようと思えばできると思います。
ただ、それでも現時点では何も考えずに自分が作りたいものが作れる、というわけではないです。
なので、そういった点を抑えておくのが必要だと思います
ちょっと、いまいちわからないので、具体的に教えてもらってもいいですか?
そうですね。そうしましょう。
1か月間、すごく使った

ちょうど2026年5月末くらいから1か月、動画を作るための編集ソフトを、自分で作ったので、それをベースに話しますね。
Claude CodeのMax 20プランに入って、1日5時間を30日で作りました。見返すと678セッションやり取りしていました
678回も、すごい
1か月で作ったソフト

出来たのが、この編集ソフトです。中央に実際に作成している動画があり、右側のパネルで修正するという流れです。
サムネ用ツール

動画の編集だけでなく、サムネ制作用に既存のサムネのテキストや雰囲気をまねて、サムネを作ってくれるものや
WEBマガジン用ツール

Youtubeに挙げた動画をWEBマガジンにも投稿しているのですが、その画面や
背景削除ツール

あとは、細かいんですが、AI生成したときに、背景が残っているときがあるので、背景を削除してくれるツールや
情報収集用ツール

情報収集用のツールなどを作りました。
えっ、これ全部、AIが作ったんですか?

えっ、これ全部、AIが作ったんですか?
ええ。ただ、正直に言うと、丸投げでは1ミリも進みませんでした
今日は、編集ツールを作る中でつまずいて気づいた、5つのポイントをご紹介します。
①人間がボトルネック

1つ目。これが、いちばん感じたことです。AIは、いくらでも作ってくれます。生成AIというワードがでて久しいですが、2,3年前とは大違いで、今のAIであれば、良しなにやってくれることも多くなりました。ただ、それを理解する自分の頭が、追いつかなくなるんです
どうゆうことですか?
私はこの1か月間、1日5時間くらい使い、動画編集ソフトを作っていたのですが、基本的に私がコードを書くことはなく、なんとなくで指示をしていることも多かったです。
それでも、なんとなく動くものはできるので、そのまま続けるのですが、だんだんと頭が疲れてくるのです。AIではなく、私がボトルネックとなって、開発が進んでいくのです。
それも自動化してくれないんですか?
そこも自動化しようと思えばできるのですが、自動化するには、やはりまずは私が何をしたいのか、どういうものを作ってほしいのか、目的と意図を上手にAIに伝える必要があります。
定量的に示せるものであれば、比較的作りやすいかも、しれませんが、今回の場合だと、どういうUIにするか、どこを調整できる部分として残すのか、などわたしもなんとなくでしか、わかっていない部分は結局AIと何回もやり取りしながら決めていきました。
今後、AIが進化していき、さらにAIがよしなにやってくれる部分も増えていくと思いますが、現時点ではそのように考えています。
対策:図解して、全体を握る

でも、じゃあ、どうしたら、いいんですか?
対策の1つとしては、図解です。複雑で分からなくなったら、AIに『図解して』と頼んで全体像を1枚にする。MDファイルだと、理解するにも疲れてしまうので、そこをHTMLで分かりやすく図解してもらう。ということです。
AIに、自分の理解まで、助けてもらうんですね
ええ。できるだけ、人間側の認知負荷をさげる、というのが必要かと思います。
プロンプト

これは、スキルにしているので、もしよかったら見てみてください。
【スキル】ファイルを図解して理解する(diagram-file)
複雑で分からなくなったら『このファイルを図解して』と頼み、全体像を1枚の美しいHTMLにする。人間側の認知負荷を下げるためのスキル定義です。
② 「できました」の罠

2つ目のつまずきです。2つ目は、AIからくる、「できました」の罠です。
AIは『できました』と言うのに、画面を見ると、何も変わっていないことがあるんです
この1か月で、このやり取りは30回もありました
それって、AIが嘘をついてるってことですか…?
嘘というより、私の指示が良くなかったのです。
Playwriteでの目視チェック

今回の場合だとブラウザ上で使うツールにしたのですが、実際に修正した後に、AI側に、ちゃんとできたか画面も見てもらうべきだったのです。
なるほど。でもどうやって見てもらうんですか?
Playwrightというツールがおすすめです。これは、Webブラウザの操作を自動化するためのオープンソースツールで、簡単に言うと、Claudeにコードだけでなく、修正してもらった画面を見てもらってチェックしてもらうということです。
プロンプト

今回のようなUIを作るツールの場合は、こういうプロンプトを入れれば、playwrightを使って目視チェックしてくれるかと思います
【プロンプト】UIを直したら、Playwrightで実機を目視チェック
『ビルドが通った』『200が返った』で完了にせず、ブラウザで開いて・触って・目で見て確認させるためのプロンプト。
③ 説明書が冗長

3つ目はスキルの冗長化です。
スキルって何ですか?
AIへの指示をまとめたファイルです。
今回の場合だと、計画から投稿までに必要な5つのスキルを作っています。
こういうスキルは、スキルを作ってくれるスキルがあったり、何も考えずClaudeに頼めば作ってくれるのですが、それだと、結構スキルのMDファイルが長くなって、あとで修正したいときに、読むのが大変になってしまうんです。
対策:そぎ落とす

対策は、シンプルに、そぎ落として書かせること。1つのファイルに、1つの役割だけにします
こうすることで、私自身の認知負荷も下げるのです。
足すより、減らす方が、勇気いりますね
プロンプト

そうなんです。でも、シンプルに書いたほうが、意外とAIのほうもわかってくれるんですよ
【プロンプト】AIへの指示書(スキル・ルール)を太らせない
スキルやルールのMDが冗長化しないよう、ダブり・古い記述・詰め込みを掃除させるプロンプト。
④同じ注意を何度も繰り返す

4つ目です。AIは、前のセッションのことを覚えておらず、同じ注意を何度も繰り返す、というものです。
毎回、同じことを…?
たとえば改修前のサブエージェントを使ってのレビュー、さっき話したplaywrightでのチェック、その他もろもろを、何度も注意しているのですが、それでも別のセッションになると忘れて、同じように私が注意しているのです。
何度も同じ修正をしてしまう

修正後のだめだしなどは、これまでに何十回もやっていました。
それ、つかれそうですね。
プロンプト

対策は、繰り返す注意を、ルールに変えることです
これは、Claude Codeの中の人が紹介してくれていた方法なのですが、実際に使ってみると結構よかったです。
1回ルールにすれば、ずっと効くんですね!
【プロンプト】繰り返す注意を、ルールに変える
過去のセッションを解析し、毎回繰り返している修正・注意を抽出して CLAUDE.md のルールに変換するプロンプト。
実演

ちょっとやってみましょう。
先ほどの文章を入力して、ちょっとまつと、セッションの調査結果が出てくるので、この中で修正したいものを選ぶと、Claude.MDファイルを修正してくれます。
すごい!
⑤ 入力が、しんどい

最後は地味なんですが、タイピングが、とにかくしんどい、ということです。
なるほど?
とくに、最初にAI側と計画を固める際は、いろいろと詰めていくのに時間がかかります。そういうときは、音声入力がおすすめです。
でも、音声入力って、有料じゃないですか?
Aqua Voice の費用

いい質問です。音声入力で人気なのはAqua Voiceです。ただ、無料枠は結構早くなくなってしまい
有料版だと日本円で1200円くらいかかります。
対策:無料の道具を、探す

そこでおすすめなのがCodexです。なぜかCodexには音声入力の機能もあります。実際の入力画面ですが、結構精度も良いです。
5つの闘い、おさらい

5つのつまずき、振り返りましょう
今日のおさらい

1つ目の、自分がついていけない、には、図解する。
今日のおさらい

2つ目の、できましたの罠は、playwrightを使って目視で確かめる。
今日のおさらい

3つ目の、スキルファイルが冗長は、お見せしたようなプロンプトを使い、できるだけ短くシンプルにする
今日のおさらい

4つ目、繰り返す注意は、ルールに変える。
今日のおさらい

5つ目は音声入力を使う、です。
こうして見ると、どれも、『AIに丸投げしない』工夫ですね
本当にその通りです。
まず、ひとつ作ってみる

AIは、いくらでも書けます。でも、理解して確かめる人間は、無限ではありません
AIは、丸投げの魔法ではなく、指示と検証を重ねる、相棒なんです
相棒…!なんだか、わたしにもできそうな気がしてきました
できますよ。今日ご紹介したプロンプトなどは、概要欄に、そのまま使える形で置いておきます
だから、まずは小さく、ひとつだけ。実際に動くまで、作ってみてください
ぜひ、コメントで教えてください。続きが気になる方は、チャンネル登録を